さて、前回の記事では、メンタルクリニックでの初診と処方内容についてお話ししましたが、本日は、会社へ適応障害を伝えた時の話をしようかと思います。
当時の状況
適応障害に至ったもう1つの要因
初回記事でお話しした通り、今回適応障害に至ったきっかけは、転職によるもので、老舗日系企業から外資ベンチャーという激しい環境変化に自分自身がついていけなかったという点ではありますが、実はチーム環境も要因の1つでした。
というのも、私が転職する2週間ほど前に、5人チームのうち上司含めた2名が退職。さらに、私は産休に入る方の後任として入社したのですが、その方が切迫早産となった為、本来1か月を予定していた引継ぎが2日しかない状態でチームにジョイン。当時私以外のメンバーはというとアシスタントのみ。上司も不在の状態で、事業本部長が直属の上司となる、という異例の状況でした。
とはいえ、凄くやりたかった仕事で、憧れて入った会社。環境は正直最悪でしたが、上司含め周りのメンバーは非常に優秀で、性格も良い人が多く、抑うつ症状が出ていてもどうにか頑張りたいと思っていたのです。
薬だけでは対処しきれなかった話
そんな訳で、メンタルクリニックでは薬に加え、環境調整を会社に申し出ることを勧められましたが、薬だけでまずは頑張ることに。
薬の処方により、一時的に症状は緩和されましたが、それも2週間経つ頃には薬に慣れてきたのか、あまり効かなくなってしまい、また涙や動悸等の身体症状が現れるように。。
いよいよ「これはまずい」という状況になってきた為、会社に環境調整を申し出ることにしました。
会社への申し出内容
上司や周りにどう思われるんだろう、折角掴んだこのキャリアが無駄になってしまうんではないか、もう少し頑張った方が良いかな。。
等々、伝えるまでは何もかもが不安で仕方がありませんでした。
また、当時はまだ入社して1か月ほど。休職条件を満たしていない上に、まだ試用期間。本採用の条件の1つに「心身ともに健康であること」と記載があった為、クビになるのではないかとドキドキしていました。
そして、上司を会議室に呼び出し、心臓が飛び出そうになりながら、以下の2点を伝えました。
- 適応障害になってしまい、正常に仕事を進めたり、判断することが現状困難である為、1週間ほど休ませてほしい(休職条件は満たしていないが、有給はあった為有給使用にて。)
- また休んでから復帰後も業務量を調整してほしい
会社の対応
合理的で、情的な心をあまり見せない上司だったので、冷たい反応をされるかと思いきや、上司の反応は、意外なものでした。
まず、話すのに勇気がいることだったかと思いますが、正直に私に伝えてくれてありがとうございます。
かなり異例な状況での入社で心配していたが、正直うまくやってくれていたので、そんな状況になっていたとは気づいていませんでした。。自分が細かくケアできなかった部分もあり、本当に申し訳ないです。。
と、まずは深く謝られました。。その上で、今の症状等を聞かれたので伝えると、
それは今からでも、すぐに休んでください。
と、その日の午後から1週間休むことを許可してくれました。その時点で抱えていた仕事は上司が巻き取ってくれることになり、引継ぎだけ行ってそのまま帰宅。他のメンバーへの事情説明も上司のほうから直接してくれることになりました。
また、復帰後の業務調整については、具体的に今の病状だとどういった仕事が難しく、何の負担が減ればやっていけそうかヒアリングをしてくれた上で、休んでいる間に会社として調整してくれるという話になりました。
私としては、プロジェクトオーナーとなることや会議のファシリテーションが、現状難しい旨を伝えると、実際にその1週間で、別の関連部署から1名メンバーが入ることになったり、同時に新規メンバーの採用を行ってくれていたりと、ベンチャーならではのスピード感で大幅な環境改善に取り組んでくれていました。。
まとめ
理解を示してくれる素晴らしい上司に恵まれたこともあり、会社に正直に申し出て心から良かったです。
言うまではとにかく不安で、ネガティブな妄想ばかりが膨らんでいましたが、良い意味で本当に予想外の言葉しか出てこなかったので、何事も言ってみるものですね。(もちろんこの限りではないと思いますが)
次回は1週間の休職中に過ごし方についてお話ししたいと思います。
それでは!