転職採用試験の選考で、リファレンスチェックを求められた企業がありましたので、その経験談を今回はお話ししたいと思います!
リファレンスチェックとは?
そもそもリファレンスチェックとは、身元照会、のようなもので、あなたと働いた経験のある第三者から質問に答えてもらうことで、面接中に答えていたことに嘘がないか等を企業側が確認するもの。
名刺だけを提出し、在籍の有無だけを問われるものもあれば、貴方についての質問をいくつかして、貴方に関する評価を確認するものもあります。
私が対応したものは、後者の質問形式の重めのリファレンスチェックでした。※ちなみにバッ〇チェックという会社のものでした。
どのタイミングで実施するのか?
タイミングとしては、企業によると思いますが、私の場合は2次面接通過後、最終面接前にリファレンスチェックがありました。企業によっては最終面接後、というところもあるかと思いますが、いずれにしてもある程度面接が進み、内定に近いタイミングで実施されることが多いかと思います。
質問内容は?
記述形式の質問と、選択形式の質問がありました。
正直、かなり重めです。記述形式の質問内容としては、下記のような質問で、こういった類の自由記述式の質問が4問ほど。
- 貴方から見て、依頼者は自分自身の弱みを何と捉え、どのように改善しようとしていたか?またそれは客観的に見ても依頼者の弱みだと思うか?
- 依頼者はどんな時にストレスを感じていたか?また、そのストレスに対してどのように対処しようとしていたのか?
思っていた以上に重めの内容で、回答者から後日質問内容を聞いてビビりました。。こんな質問答えにくいですよねえ。。
こういった自由記述に加え、選択形式の質問がいくつかありました。
また、上記に加え、名刺の提出を2枚求められたそうです。
所要時間は?
リファレンスチェックサービスの公式説明文には、所要時間30分ほど、と記載がありましたが、上記の通り、重めの質問ですので、回答者によっては実際2時間ほどかかったようです。。正直、あまり気軽にお願いできるようなものではありませんのでご注意ください。
答えてもらう人は?
恐らく、依頼元の企業によって違うかとは思いますが、私の場合は、「現職の上司・同僚・部下(後輩)1名ずつの合計3名」に依頼する必要がありました。
現職とありましたが、私の場合は既に退職していましたので、企業側に確認を取った上で、2社前に一緒に働いていた方々に依頼しました。
断れるのか?
2次面接通過時点で「リファレンスチェックを実施したいのですが、可能ですか?」という質問は面接官からありましたので、断ろうと思えば断れるかと思います。
正直現職で、上司・同僚・部下の合計3名に上記のような質問に答えてもらうのは厳しいものがあるかと思います。
私は既に退職していたから対応出来ましたが、働きながら転職活動をしている場合、職場には内緒で転職活動をしている方が殆どだと思いますので、正直、リファレンスチェックを今いる職場の人にお願いすることは無理だと思います。その旨を話せば断ることは問題ないかと思いました。何より、前述の通り、回答人数も多い上に、質問者もかなりヘビーな内容でしたので、働きながら今いる職場にリファレンスチェックをお願いすることは無理に近いかと思います。。
嘘はバレる?
とはいえ、断るのは企業に対して悪い印象を与えそうですし(面接で言っていたこと嘘なの?とか思われそう)、回答者と偽って自分で回答してしまおうか・・・なんてことも正直、脳裏をよぎりました。
が、そういったことを防止する為に、回答者には名刺2枚の提出を求められますので、恐らく難しいかと思います。
リファレンスチェック依頼文
回答者に依頼する際に私が送ったメッセージ(LINE)を参考までに記載します。
○○部長 ご無沙汰しております!○○です。お元気ですか?
突然のLINE失礼致します。お願いしたいことがあり、ご連絡致しました。
実は現在キャリアアップを求めて転職活動をしておりまして、最終面接のフェーズでリファレンスチェックを依頼されている企業があります。過去に一緒に働いた上司の方からのリファレンスチェックが必要なのですが、一番お世話になった○○部長にお願いできないかと思い、ご連絡致しました。
所要時間30分ほどで、名刺の写真提出と私に関するアンケートにお答えいただくものになります。
お忙しい大変恐縮ではございますが、お引き受け頂くことは可能でしょうか。期限が○○までになりますので、難しいようであればご遠慮なく仰ってください。詳細はこちらです。(URL)
リファレンスチェック回答者へのお礼
私の場合は、上司・同僚・後輩3名とも快く引き受けてくださり、(企業の反応を見るに)恐らくとてもよく書いてくださったようでした。
皆様お忙しい中、私のために30分以上時間を取ってくださったので、お礼にLINEギフトでスタバのチケットを2000円分だったり、ランチをご馳走する等してお礼しました。
リファレンスチェック所感
そんなこんなで、回答を依頼する側としてはかなり精神的負担のかかるリファレンスチェックでした。。
企業側としては、身元確認も取れる上に周りからの評価もわかって素晴らしいサービスだとは思いますが、正直応募者のことは全く考えていないサービスだな、、と感じます。。質問が重すぎる上に、回答者(上司・同僚・部下の3名)のハードルが高すぎます。。
結果、リファレンスチェックを依頼してきた企業から内定は頂きましたが、正直このような採用方法をとる企業で私は働きたくないと強く思いましたので、内定は辞退しました。