さて、前回の記事で、私”はたらく母さん”(31)が、老舗日系企業から外資ベンチャーへの転職がきっかけで患った適応障害の主な症状についてお話ししましたが、
本日は、メンタルクリニックでの受診に至るまでと、どういった処方がされたかをご紹介していきたいと思います。
メンタルクリニックの初診に至るまで
前回の記事でも書きましたが、私は自分がメンタルクリニックにお世話になる、という事実を認めたくなくて、明らかな身体症状が出るまで、その一歩を踏み出すことができずにいました。
しかし、小さな子供のように泣き叫ぶようになったり、涙が止まらない身体症状の出現を経て(前回のブログ参照)、これはヤバいと気づき、ついに受診を決意。
そうして、「○○(最寄り駅) メンタルクリニック」とググり、かたっぱしから口コミを見て調べました。
メンタルクリニックのネット口コミについて
良い評判が殆どですが、どこの病院にも
「お医者さんが話を聞いてくれない」、「ただ薬を処方されるだけ」、「冷たく感じた」、「先生が偉そう」等々、受診が不安になるような口コミが大抵、必ず1つは寄せられていました。
良い評判の病院を受診できるに越したことはないですが、正直、評判の良い病院は本当に予約が取れません。
勿論、その限りではありませんので、良く調べて評判の良い順に電話をかけていくのが良いかと思いますが、まずは受診することが重要だな、と個人的には思います。
何故なら、私が受診した病院もそこまで評価が高い訳ではありませんでしたが、十分、心が救われたからです。
予約時に聞かれる内容
殆どの病院が初診はネット予約を受け付けておらず、初診予約は電話でした。初めて電話をかけるときは手が震えたのを覚えています。
大抵の受付の方は声からして優しいので、ご安心ください!
現在出ている症状や、思い当ればそのきっかけ等を質問されることが多かったです。
予約が取れないって本当?
これよく聞きますが、残念ながら本当です。。。
評価の高い順に7件ほどかけましたが、
現在新規の方を受け付けておらず、最短で予約が3か月先になります・・・
どこもこんな様子で断られ続けました。。
どれだけ世の中病んでる人多いんだよ!病院全然足りてないじゃん!!と思わず驚きましたよ。
もうダメか・・・と諦めかけていた8件目に電話をかけた病院でたまたま当日にキャンセルが出た為空きがあるとのことで、その日の夕方に受診できることに。。
本当にラッキーでした。こんなこともありますので、どれだけ断られてもめげずに電話をかけ続けることをおススメします。
初診時の様子
さて、そんなこんなでようやく受診にありつけた訳ですが、受診まではやはり不安でした。
病院に着くと、待合室には数人の患者さんが。
同い年くらいの方(20-30代)が思った以上に多く、もう少し年上の方も何人か。男女比は半々くらい。
やはり働いている方で受診される方が多いのかなという印象で、自分だけじゃないんだなと少しだけホッとしました。
病院によると思いますが、待ち時間もそんなに長くなかったですよ。
問診票への記入
まず病院に着くと問診票を渡され、記入していきました。
予約時に聞かれたような、具体的な症状や、思い当るきっかけを書くところから、自分の会社名や学歴、家族編成等の個人情報も。
そして最近の体調や、生活習慣、自分の思考傾向等を問うYES/NOクエスチョンが約2ページ程。
全て書き終えるのにかなり時間を要しました。
診療内容
しばらくすると名前が呼ばれ、診察室へ。
主治医はとても物腰柔らかな雰囲気の40代くらいの女性でした。
まず手渡されたのは、先程の問診票を元にした診断結果が記された1枚の紙。
五段階評価で、鬱傾向の深刻具合が記されており、私はその最悪レベル「重度の鬱状態」でした。
え、そこまで酷い状態にあったのか….!
と、初めてそこで自分の症状の深刻さを思い知りました。。正直、そこまでとは思っていなかったのです。
そこから主治医が、とても詳しく話を聞いてくれるのですが、話しているうちにボロボロと涙が。
泣きながら、全てを詳しく話しましたが、主治医は包み込むように優しく話を聞いてくれました。
具体的な処方
ストレス要因が明確に分かっている為、鬱病ではなく、適応障害と診断されました。
適応障害はストレスから離れれば、6ヶ月以内に回復する心の病気、ということで、まずは休職を勧められました。
ただ、その頃は転職して1ヶ月。まだ休職条件を満たしておらず、休職制度が使えなかった上に、私としては仕事を辞めたくはない旨を伝えると、お薬と環境調整を提案してくれました。
お薬とその効果
抑うつ感の緩和と、自律神経の乱れによる睡眠障害を予防する為、処方されたのは、抑うつ剤と睡眠剤。
まさか自分が抑うつ剤にお世話になる日がくるとは思ってもいませんでしたが、これに本当に救われることになります。
なんと飲んだその日から、涙が止まったのです・・・!
くよくよと考えることも以前よりは少なくなり、かなり生きやすくなりました。
睡眠剤も飲んだことで、夜もぐっすりと眠れるようになり、翌朝の寝起きがかなり改善されていました。
これならどうにかまだ仕事続けられるかも・・・!
と、感じられる程度には、薬だけで回復できました。
ただ、お医者さんからも釘差しがありましたが、あくまで薬で脳を騙して、楽にしているだけなので、過信せず、無理はしすぎないことが重要だと思います。
環境調整について
たとえ薬を飲んで多少マシになったとしても、そもそも3歳の子供がいる母親には職場環境があまりにハードすぎると第三者である主治医からも指摘があり、環境調整を会社に求めるよう提案を頂きました。
具体的に言われたのは、
- 人(アルバイト等)を入れてもらう
- 残業は絶対にできないと明言し、仕事量を減らしてもらう
- そもそも職種を降格し、アシスタント業務に変更してもらう
等でした。
適応障害で鬱症状がでていることさえ、上司にいうのは勇気がいるのに、その上でそんなワガママ言えないよう。。。
というのが正直な感想で、しばらくは薬だけで様子を見ようと試みた私でしたが、2週間もたずして、またメンタル崩壊しだしてしまったので、ついに上司に申し出ることにしました。
この話はまた別のブログにてご紹介しますね。
初診料について
と、そんな感じで受診が終わりました。初診は確か3千円程だったかと。(2回目以降は、毎回千円程度です)
私は診断書も初診時に出してもらったので、診断書代として別途6千円程。
それに加えてお薬が千円程度でしたので、合計で1万円程だったかと。まあまあかかりました。
ちなみに診断書は即日出してもらえましたよ。
メンタルクリニックでの処方まとめ
そんなこんなで、勇気を振り絞って門を敲いた人生初のメンタルクリック。
自分の症状が”ここまでヤバかったのか”と気づくことができましたし、一時的でも薬で症状がかなり緩和されたので、本当に行って良かったです。
ちなみに、私も行く前にググりましたが、会社に心療内科に罹ったことは、保険証の履歴等からもばれませんのでご安心を。
次の記事では、会社に休職を申し出た話をしますね。
ここまで読んで頂きありがとうございました!